2016年4月15日金曜日

班長紹介 須藤雄志

【班長紹介 ~チャーリー~】

はじめまして!!第15回きみっしょんスタッフの「チャーリー」ことの須藤雄志です。
第14回きみっしょんMUSES班での下積み経験を経て、今年はMUSES班の班長を務めます!
高校生のみんなとは深くかかわっていく立場なので、僕がどのような人間なのかこの記事で見ていってください。
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        雄志横断幕を掲げる巨人ファンのみんな    チャリに乗るチャーリー in台湾

上の写真はスタジアムが僕を応援してくれている様子!ではありません。笑
偶然にも2014年の巨人スローガンが僕の名前と一緒で、このときは「雄志Tシャツ」や「雄志タオル」も売られていました。(良い時代でした。)
僕もこの年だけは巨人ファンでしたが、普段は全く野球を見ません。笑
しかし身体を動かすのは好きで、学部時代には研究も兼ねて富士山の頂上で数日のサバイバル生活?を送っていたこともあります。笑


【研究】
さて、ここから少しJAXAでやっている研究の話をします。
僕は東京大学理学系研究科の大学院生として、太陽系宇宙プラズマグループの齋藤義文研究室に所属しています。

皆さんにとっては普段耳にしないし、難しい分野なのではないかというイメージを持つかもしれませんがそのようなことはありません。
固体液体気体とだんだん温められて自由になった物質が、さらに熱くなってより自由になったものを「プラズマ」と考えてもらえれば十分です。


実は星間空間を満たす多くの物質はプラズマの状態で存在しています。
宇宙天気という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、それも太陽からフレアとともに噴出したプラズマ(太陽風)が地球まで飛来し、地球磁気圏と干渉するというものです。
地球上で見るオーロラでさえ、宇宙のプラズマが地球大気と干渉して発光しているものです。
普段は聞きなれなくても、意外と身近にあるものなのかもしれませんね。


さて、そのなかでも僕は「ロケット搭載用低エネルギーイオン分析装置」を開発しています。
低エネルギーのプラズマ観測装置は衛星の帯電による影響を避けるために、本体から伸びたブーム上に設置しなくてはなりません。
そのためには可能な限りの小型化が望まれます。現在は10cm程度の機器を設計し、開発へ移る段階です。


また、ついに2016年度打ち上げ予定のERG衛星!これに搭載されるプラズマ観測機器「LEPi」の開発もお手伝いさせていただいています。
僕たち太陽系宇宙プラズマグループの熱意や努力の詰まった衛星です。ぜひ皆さん打ち上げを応援してください!

ジオスペース探査衛星(ERG)
ERG衛星 放射線帯の謎に挑みます!


【きみっしょん】
このようなバリバリの理学系な研究をしている自分ですが、実は学部時代は教育学部で小学校の先生を目指していました。
教育実習や児童ボランティア、図工にピアノ(笑)に没頭する毎日でしたが、学部3年生のときに「地震」を研究している研究室に配属されたのが科学の道に進むことになったきっかけです。
当時、僕に与えられた研究テーマは「地震予報衛星」でした。
衛星というよく分からないものを使って地震を予測すると聞いて最初は困惑しましたが、3.11東北大地震を東北の地で経験した自分は使命感のようなものを持って研究に臨みました。
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教師を目指して教育実習。

この研究の過程で僕は、『この地震予測をどのように社会に生かすのか』非常に悩みました。一見便利そうな技術ですが、リスクは非常に大きいものです。
例えば数日前に地震を予報できる技術があったとして、政府が東京で地震警報を発令したとします。この結果、当然東京からは民族大移動が起きます。
予報が当たればいいものの、外れたものならこの混乱で起きた経済打撃は誰が責任を持つのでしょうか。
気象衛星ひまわりでさえ頻繁に予報を外すのに、地震予報が何度も外れれば日本の経済はおそらく破綻します。。
しかしながら、これを研究することが科学者の義務であることは変わりません。
つまり、科学者や技術者は自分の作ったものが何に使われるのかまで責任を持たないといけないものです。


僕は、きみっしょんを通して高校生のみんなには『宇宙を地球にどう生かすのか』よく考えてもらいたいと思っています。
宇宙開発のロケットも、ミサイルに近い技術を使っているという点で先ほどと同じことが言えます。
特に宇宙開発は莫大な費用も掛かります。多くの人に理解してもらって、その技術を社会に利益として返すことが求められます。
漠然と宇宙に対して憧れを持つ気持ちは僕もわかりますが、そこから一歩「なぜ宇宙開発が必要なのか」一緒に考えてみましょう。


また僕は、宇宙開発は理系の人だけが頑張ってできるものではないと思っています。様々な得意分野を持つ人たちが力を合わせることで宇宙ミッションは出来上がります。
理系・文系関係なくきみっしょんに参加して、自分の何を宇宙に生かせるのかぜひ考えてみてください。

それでは当日お会いしましょう!そしてぜひMUSES班へ!!    
MUSES班 班長 チャーリー