2016年5月31日火曜日

スタッフ紹介 増田紘士

こんにちは。
きみっしょん4年生の増田紘士です。きみっしょんネームは「しょーりん」です。
顔が似ている芸能人は宮川大輔。よろしくお願いします!

昨年のきみっしょんでは、副事務局長を務めました。写真は自身の研究について「ミニ講義」を行っているところ。


【所属】

「東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻」の博士2年(大学院4年生)です。
参考: http://www.material.t.u-tokyo.ac.jp/graduate/

「宇宙構造材料」を専門とする佐藤研に所属しています。
参考: http://www.isas.jaxa.jp/home/sato-lab/


【趣味】

 小学2年生のときから空手を続けています。相模原市内の公園で一人で稽古をしたり、月に一度は地元の京都に帰り小学校の時から通っている道場で師匠と稽古をしています。


【研究内容】

 「超塑性変形」のメカニズムを解明するために研究を行っています。
 材料研究における最大のロマンは、何と言っても「強い材料」の開発です。宇宙機や航空機においても、チタン合金やジュラルミンのように、「強さ」と「軽さ」を持ち合わせた材料は欠かせません。
 しかし、「強い材料」は同時に「加工しづらい材料」でもあります。加工して部品を作ることが出来なければ、いくら優れた強度があってもその材料は活用されません。そのため、「より強い材料」の開発と同時に、「いかにして強い材料を上手く扱うか」という課題を解決しなければいけないのです。
 そこで登場するのが「超塑性変形」です。これは、材料が高温で軟らかくなり「ものすごく塑性変形」する現象です。例えば、航空・宇宙用のチタン合金の中には、室温では10%程度しか塑性変形しないにも関わらず、800℃付近では1000%以上の超塑性変形を示すものもあります。加工性能が100倍以上になるのです。しかも、超塑性変形させた後でも、室温での強度は失われません。ということは、超塑性によって材料を加工することで、「使用時には強く、加工時には軟らかい」という夢のような材料活用が実現するのです。
 このような不思議な現象が起きるということは、高温では、室温での塑性変形とは全く異なるメカニズムが作用しているわけですが、そのメカニズムは未だに謎に包まれています。私は、このメカニズムを解明するために、電子顕微鏡で材料組織を観察し、超塑性変形中に起きているミクロ~ナノスケールでの現象を日々追究しています。

ミクロ組織を観察するための走査型電子顕微鏡。


【意気込み、というかメッセージ】

 きみっしょんほど、「他のことを忘れてひとつのことだけを考えることが許される時間」・納得がゆくまで他者と議論をすることが許される時間」は、後にも先にも経験できないかもしれません。私は、過去3回のきみっしょんに立ち会ってきましたが、大げさではなくそう思うし、それだけに高校生の皆さんにとっては得るものが沢山あると信じています。
 但し、たったの5日間しかありません。短いです。恥ずかしい気持ち・遠慮しそうな気持ちに負けて自分が出せないのは勿体無いことです。5日間を積極的に楽しみましょう!

しょーりん